生産的な海

持続可能な漁業のための水産エコラベル認証制度

期間:1997年~
機関:海洋管理協議会(Marine Stewardship Council:MSC)

MSC「海のエコラベル」は、国連食糧農業機関(FAO)の「責任ある漁業のための国際行動規範」に基づいた持続可能な漁業の指標である MSC の規格を満たした漁業でとられた水産物にのみ使用されます。MSC 漁業認証規格は、漁業が水産資源や環境に配慮し、適切な管理のもと持続可能に行われているかを審査する際に用いられます。漁業が MSC 漁業認証規格を満たすとして認証されると、その漁業により獲られた水産物は MSC「海のエコラベル」をつけることができます。また、非認証水産物が混ざることを防ぐため、サプライチェーンにおいて認証水産物の所有権を持つすべての事業者はMSC CoC認証を取得する必要があります。この規格は、天然の海水および淡水生物の漁獲を行うすべての漁業を対象としており、魚類・貝類・甲殻類などが対象(哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類は対象外)です。漁業の審査は、国際認定サービス(ASI)の認定を受けた独立した第三者機関により行われます。

MSC「海のエコラベル」
参考:MSCウェブサイト(https://www.msc.org/jp

日本発の水産エコラベルMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)

期間:2007年~
機関:一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会、公益社団法人日本水産資源保護協会(JFRCA)、公益財団法人海洋生物環境研究所

MEL は、国連食糧農業機関(FAO)が 2005 年に採択した水産物の持続的利用のための生産段階(漁業)並びに水産物の加工・流通段階の一連のガイドラインに沿い、2007 年に(一社)大日本水産会によって設立されました。その後、養殖を加え日本の水産業の特徴に配慮すると共に国際標準化を使命としたスキームオーナーとして 2016年に(一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会(英語名称: Marine Eco-Label Japan Council)がこれを引き継ぎ、認証規格を改訂し、2019 年 12 月に GSSI(Global Sustanabe Seafood Initiative)より承認を得ました。JFRCAは認証機関として MEL のスキームに則って希望者から審査を受け付け、専門審査員による審査を実施して認証します。JFRCAは日本適合性認定協会(JAB)よりMELの認証機関として認定されており、JABは国際認定機関フォーラム(IAF)に加盟して、ISO基準によって製品認証機関や検査機関などの認定を行っている機関であることから、MELは国際的に認められた水産エコラベルと言えます。
また2つ目の認証機関として(公財)海洋生物環境研究所が現在JABの認定を受けるために活動しています。

マリン・エコラベル・ジャパンのロゴマーク
実際の使用例
参考:(一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会ウェブサイト(https://melj.jp