生産的な海

IUU漁業撲滅に向けた取組みの推進

期間:2020年~
機関:水産庁

近年、IUU(違法・無報告・無規制)漁業による水産資源の乱獲により、漁場環境が悪化しており、IUU漁業対策は世界的な問題になっています。水産資源の持続的利用と海洋環境保全のために、IUU 漁業の撲滅に向け、発展途上国において地域の実情に沿った漁業管理システムを構築し、技術の教授等の取組みへの支援を実施します。

赤潮発生やIUU漁業等の
リアルタイム情報の収集
人材育成、データベースの構築及びマニュアルの作成
出典:「日本政府資料」

日本政府ODAに基づくインドネシア沿岸漁村プロジェクト

期間:2017年~
機関:北太平洋海洋科学機構(PICES)、インドネシア技術応用評価庁(BPPT)、東京大学、国立研究開発法人水産研究・教育機構、北海道大学、メイン大学 他

インドネシア国の小規模沿岸漁民とともに、スマートフォンを用いた環境・資源モニタリング研究を共同デザイン、共同実施しています。水質や有害プランクトン、漁獲物、違法漁業操業、海洋プラスチックごみの5つについて、地域の漁業者がスマートフォンで写真撮影し、その地理情報と画像データを本プロジェクトで開発したGISアプリを通じてBPPT等の政府研究機関に転送します。分析結果は地域にフィードバックされます。2020年からの第2フェーズ(Ciguateraプロジェクト)では、食の安全や津波対策情報など「安全な海」に関するモニタリング機能もアプリに搭載する予定です。

FishGISアプリケーションのマップ
参考:「Building capacity for coastal monitoring by local small-scale fishers」
(PICES、https://meetings.pices.int/projects/FishGIS)
FishGISアプリケーションのユーザーインターフェイス