きれいな海

包括的海洋ごみ対策プロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」

CHANGE FOR THE BLUEとは、“これ以上海にごみを出さない”という社会全体の意識を高めるムーブメントを起こすため、産官学民からなる各種ステークホルダーと日本財団が連携し、海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信するプロジェクトです。環境省と連携して行う「海ごみゼロアワード」や東京大学と連携した「海洋ごみ対策プロジェクト」をはじめ、様々な取組みを実施しています。

海ごみゼロアワード

期間:2019年~, 機関:公益財団法人日本財団、環境省

海ごみゼロアワードでは、海洋ごみ対策に関して、全国から優れた取組みを募集・選定し、日本のモデル事例として世界に発信します。 海洋ごみ問題に対して、効果的な活動を継続的・発展的に展開し、かつその功績が顕著であると認められる実践的活動や普及啓発等の取組みの「アクション部門」と、海洋ごみの円滑な処理及び発生抑制において、革新的かつその功績が顕著であると認められる技術や製品開発等を中心とした取組みの「イノベーション部門」の2部門を募集部門として設定しています。
2020年度の募集には、企業、NGO・NPO、地方自治体、学校などから、アクション部門へ246件、イノベーション部門へ65件の応募がありました。審査の結果、スタジアムで売店するフードおよびドリンクに再利用可能なリユース食器を導入し、来場者が主体的に関われるようデポジット方式を取り入れた、株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブの「ヴァンフォーレ甲府エコスタジアムプロジェクト」が最優秀賞として選ばれました。このほか、各部門3件(2部門)、審査員特別賞1件が選ばれ、表彰が行われました。

海洋ごみ対策プロジェクト

期間:2019年~, 機関:東京大学、公益財団法人日本財団

東京大学・未来社会協創基金(FSI 基金)と日本財団は、「海洋ごみ問題対策プロジェクト」を立ち上げて、 2019年から3年間、海洋のプラスチックごみ対策にむけた研究、情報発信を、国内外の研究機関と連携して行なっています。
海洋プラスチックごみの問題を考えるときに科学的な知見を充実させ、信頼できる科学的根拠に基づいて問題を捉えることが大切です。このため、東京大学が中心となって、様々な大学や研究機関と連携し、「海洋マイクロプラスチックに関わる実態把握」、「マイクロプラスチックの生態影響評価」、「プラスチックごみ削減方策に関する総合的研究」等をテーマとして、調査・研究を実施しています。
また、国内外の研究者や専門家の対話集会・シンポジウムの開催、国連機関をはじめとした国際的な研究集会などへの参画、アジア地域内の能力開発、市民に向けたアウトリーチ活動を行っています。

食物連鎖とマイクロプラスチック

出典:「東京大学‐日本財団 FSI海洋ごみ対策プロジェクト」
東京大学 大気海洋研究所 FSI海洋プラスチック研究事務局