閉鎖性海域の環境保全と適性を目指して
期間:1994年設立 2012年公益財団法人に移行, 機関:公益財団法人国際エメックスセンター
(公財)国際エメックスセンターは、行政、研究者、事業者、市民等の各主体間の有機的ネットワ-クを構築し、国際的かつ学際的な交流を推進するとともに、調査研究及び研修の実施並びに活動に対する支援等の事業を行い、世界の閉鎖性海域の環境の保全・創造及び多様な自然と人間が共生する持続的発展が可能な社会の構築に寄与することを目的として作られた組織です。世界閉鎖性海域環境保全会議の開催協力やエメックス国際セミナーの開催、ニュースレターの発行・データベース作成を通した情報の収集及び提供、調査研究、人材育成・普及啓発事業などの活動を行っています。PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)にパートナーとして参加し、東・東南アジアの海域における環境保全と調和した開発の推進に取り組んでいます。
コラム:全国海の再生プロジェクト
海の再生プロジェクト実施海域
東京湾のような背後に大都市を抱えた閉鎖性の高い海域では、生活排水などが大量に流れ込むことに加え、外海との海水の循環が起こりにくいため、慢性的な赤潮の発生や、有機汚濁による貧酸素水塊が生じ、水産動植物へ大きな影響を与えるなどの多くの問題が発生しています。
「全国海の再生プロジェクト」では、これらの問題の改善のため、海上保安庁および国土交通省を中心とする関係省庁や自治体が連携して、海の再生に資する各種施策を推進しています。平成14年に始まった東京湾再生プロジェクトを皮切りに、現在全国4カ所(東京湾、大阪湾、伊勢湾、広島湾)で海の再生プロジェクトが推進されています。
出典:「東京湾再生」(公益社団法人日本港湾協会、「港湾」2017年7月号)より作成