予測できる海

衛星データを同化した海中天気予報システム

期間:2018年~
機関:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)

JAXAが作成した複数の衛星海面水温データを、JAMSTECが開発した高時空間解像度(約3km、1時間毎)の日本周辺の領域海洋モデルに融合させ、日本付近の「海中天気予報」を行うシステムを開発しました。約10日先までの海洋状況を予測し、Webから定常的に公開しています。欠損がなく且つ、海洋内部も含めたデータセットを提供することにより、水産や運輸、海洋状況監視などの分野に貢献します。

海中天気予報のウェブサイトの例
左にひまわりの観測、右に同時刻の海洋モデルの出力を表示し、
比較や将来予測を見ることが可能。
(図は、2020年9月6日7時(日本時間)を表示)
海中天気予報のウェブサイトの例
海面から深さ500mまでの鉛直プロファイルや、
緯度・経度断面を表示可能。
(図は2020年9月6日7時 (日本時間) を表示)
出典:「JAXAひまわりモニタ:海中天気予報」
(JAXA地球観測研究センター、https://www.eorc.jaxa.jp/ptree/ocean_model/index_j.html

日本沿岸の海況予測「黒潮親潮ウォッチ」

期間:2015年~
機関:国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)アプリケーションラボ

JAMSTECアプリケーションラボでは、黒潮や親潮の流路変動などの理解を深め、日本沿岸域の海況を予測する海洋変動予測システム(日本沿海予測可能性実験:JCOPE)を開発しています。「黒潮親潮ウォッチ」は、JCOPEに基づく親潮・黒潮の予測結果及び関連する様々な話題について、わかりやすい解説や海況のアニメーションとともに発信するウェブサイトです。10日先までの海の流れや海水温の分布を予測した「黒潮『短期』予測」は、毎週1回の更新を行っています。

海洋予測解説サイト「黒潮親潮ウォッチ」 http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/
黒潮「短期」予測の例 (2021年1月27日の予測値)
矢印は海面近くの流れの向き、色は海面温度 (℃)、黒太線は日平均海面水位0.3mの等値線で黒潮流軸の指標。