海洋エネルギー

波力・潮力・海流等

期間:2012年~

機関:内閣府、経済産業省(資源エネルギー庁)、環境省、文部科学省(JAMSTEC)

参考:内閣府HP「特集 海洋再生可能エネルギーの利用促進について」
( https://www8.cao.go.jp/ocean/info/annual/h24_annual/pdf/h24_annual_1_3.pdf )

 再生可能エネルギーとは、化石燃料以外のエネルギー源のうち永続的に利用することができるものを利用したエネルギーのことであり、海洋における再生可能エネルギーには、波力、洋上風力、潮汐、潮流・海流、海面温度差などがあります。波力をエネルギー源とする取組については、装置に寄せる波の振動を空気の振動に変換してタービンを回し発電する沖合浮体式波力発電装置の開発(JAMSTEC)や、海に浮かべた構造物の波による動きを回転エネルギーに変換して発電する方法が考えられています。潮汐をエネルギー源とする技術としては、潮汐力による海面の周期的な上下を利用し、満潮時に堤防を閉め、貯めた海水の力で発電を行うというものがあります。潮流・海流をエネルギー源とする技術としては、潮汐によって引き起こされる潮流や黒潮のような定常的な流れである海流のエネルギーでプロペラやタービンを回すことにより発電するというものがあり、環境省は我が国の海域に適し、かつ環境影響も小さい潮流発電の実用化技術の確立や商用展開に向けた実証を行っています。海洋温度差をエネルギー源とする技術としては、海洋表面と深海での温度差が大きいことを利用して、アンモニアなどの気化しやすい物質を表面海水で蒸発させタービンを回して発電し、深層部の冷たい海水で液体に戻すサイクルを利用するというものがあります。

浮体式波力発電装置マイティーホエールの外観(JAMSTEC)