旅客船の総合的な安全・安心対策
期間:2022年~
機関:国土交通省
参考:「知床遊覧船事故対策検討委員会」(国土交通省)
( https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr4_000036.html )
令和 4 年 4 月 23 日、北海道知床において、小型旅客船「KAZU I」(カズワン)が沈没し、乗客 24 名・乗員 2 名の計 26 名が死亡・行方不明となる、我が国では類をみない重大事故が発生しました。この事故を受け、小型船舶による旅客輸送における安全対策を総合的に検討するため、海事法制、舶用工学、船員養成等の有識者から構成される「知床遊覧船事故対策検討委員会」が国土交通省に設置されました。検討委員会では、事業者の安全管理体制の強化、船員の資質向上、船舶の安全基準や監査・処分の強化などを含む「旅客船の総合的な安全・安心対策」が取りまとめられました。国土交通省では、「旅客船の総合的な安全・安心対策」に沿って、抜き打ち・リモートによる監査の実施、通報窓口の設置、監査・船舶検査情報の共有などに着手しています。また、事業者の安全管理体制の強化や船員の資質の向上、行政処分・罰則等の強化などのために必要な法律改正事項を盛り込んだ、「海上運送法等の一部を改正する法律案」が令和5年3月に閣議決定され、同年4月に成立し、安全・安心対策の徹底に努めています。
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