OneArgo:2020年以降を見据えた全球・全深度・学際的な統合海洋観測アレイ

期間:2021年~2030年

機関:Argo運営チーム(AST)

参考:Argo関連ウェブページ:
( https://oceandecade.org/actions/oneargo-an-integrated-global-full-depth-andmultidisciplinary-ocean-observing-array-for-beyond-2020/)

 OneArgoは、海洋上層の物理的状態を把握するArgoフロート観測網を、極域の海洋や縁辺海を含む真にグローバルな範囲に広げ、全深度まで拡張し、海洋の生物地球化学的特性を把握することを目指しています。Argoの革新的なデータ管理システムにより、すべてのデータはリアルタイムで自由に共有され、12ヶ月以内に高品質版のデータセットが提供されます。OneArgo を導入することで、海洋と気候のサービス、予測、研究に対するArgoのすでに顕著な影響がさらに大幅に増加し、海洋生態系の理解、海洋生産性の予測、世界の炭素とエネルギー収支把握によるカーボンニュートラルに向けた画期的な進展が可能になります。
 本プロジェクトは、「国連海洋科学の10年」プログラムである “Ocean Observing CoDesign – Evolving ocean observing for a sustainable future”の傘下にあります。

国別Argo フロート展開状況

○日本の役割
 国際連携のもと、日本はアジア地域でのリーダーシップが期待されています。日本と密接に関係する太平洋を中心としたArgo フロートの積極的な展開、各国が実施するフロート展開の適切な調整、高精度なデータ品質管理の運用や新たな技術開発を促進していきます。さらに他分野とも積極的に連携し、OneArgoのデータを活用した研究面、産業等に関連する各種プロダクトを創出し、国内外の研究、社会活動に貢献します。

アルゴフロートの動作サイクル概念図
Argo フロートと若手研究者(白鳳丸船上にて)