海洋調査の推進(2)

気候変動・海洋環境の把握や自然災害による被害軽減のための調査

期間:2011年~

機関:文部科学省・国土交通省・環境省(本省、原子力規制委員会)

参考:「水環境総合情報サイト(環境省)」( https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/ )

 我が国では戦略的な海洋調査に加え、気候変動・海洋環境の把握や自然災害による被害軽減のための調査も行っています。国際海洋炭素観測調整計画(IOCCP)や全球海洋各層観測調査プログラム(GO-SHIP)に貢献する北西太平洋における海洋気象観測船による高精度かつ高密度な観測(国土交通省)、アルゴ計画に資する日本近海における海水温、塩分の観測(文部科学省、国土交通省)、日本周辺の海洋環境の経年的変化を捉え、総合的な評価を行うための、水質、底質等の海洋環境モニタリング調査(環境省)、我が国の原子力施設沖合に位置する主要漁場の放射能水準を把握するための、海産生物、海底土及び海水の放射能調査(環境省(原子力規制委員会))、東京湾、伊勢湾、大阪湾の閉鎖性海域における、海洋短波レーダによる海面の流況観測結果を活用した、漂流ごみ等の挙動解析や集積位置の予測(国土交通省)、防災対策に資する南海トラフ地震調査研究プロジェクトにおける、スロー地震活動や非プレート境界の地震活動の時空間把握に向けた、南海トラフプレート境界浅部における機動的地震観測や、日向灘から東海沖に隣接する地域における、南海トラフ巨大地震の痕跡情報再評価、南海トラフ巨大地震の地震像の解明、南海トラフの三次元地下構造モデルの改良(文部科学省(JAMSTEC))、日本海溝及び南海トラフの陸側海域における全球測位衛星システム(GNSS)と海中での音響測距技術を組み合わせた海底地殻変動観測(国土交通省)、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震等による津波の被害が予想される地域への港湾等における津波の挙動を予測した津波防災情報図の作成・提供(国土交通省)、南方諸島及び南西諸島の火山における定期的な調査・観測の実施、測量船による海底地形調査(国土交通省(海上保安庁))等があります。

(左)福徳岡ノ場変色水の様子(令和4年4月18日撮影)
(右)西之島噴火の様子(令和5年1月25日撮影)
(提供:海上保安庁)