海洋科学技術の共通基盤の充実及び強化
我が国では、海洋科学技術の共通基盤の充実及び強化の取組も盛んに行われています。世界をリードする基盤的技術の開発に関する取り組みとしては、可視光域における電磁波に対する海底反射について、伝搬時間及び反射率を計測する実験機の試作、機能・性能の確認と、海中プラットフォームへの適用手法の検証(文部科学省(JAMSTEC))、産学連携機能と広報機能を統合した海洋科学技術戦略部を有し、国内外の各セクターとの連携協力の推進、知的財産の管理、成果の社会展開等の取組の推進(文部科学省(JAMSTEC))等があります。プラットフォームの整備・運用に関する取り組みとしては、「かいめい」、「よこすか」、「みらい」、「白鳳丸」、「新青丸」及び「ちきゅう」といった船舶、有人潜水調査船「しんかい6500」、無人探査機「うらしま」、「じんべい」、「ハイパードルフィン」、「かいこう」のほか、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」等の整備・運用(文部科学省(JAMSTEC))、試験水槽を用いた海上輸送の安全の確保、海洋環境の保全等のための研究(国土交通省(海上安全研究所))、大容量の海洋データの送信に資する、安全な衛星通信ネットワークの構築を可能とする衛星通信技術の確立に向けた研究開発の推進(総務省)等があります。また、海洋ビッグデータの整備・活用に関する取り組みとしては、地球科学分野での世界トップレベルの計算インフラである「地球シミュレータ」を最大限に活用した、これまで培ってきた知見を領域横断的に捉えた、海洋地球科学における先端的な融合情報科学の推進(文部科学省)、地球環境ビッグデータ(観測データ・予測データ等)を蓄積・統合解析し、気候変動等の地球規模課題の解決に資する情報基盤として開発されたDIASの活用(文部科学省)等があります。
海底広域研究船「かいめい」
(提供:JAMSTEC)
- 137 度定線観測
- GEBCO Seabed 2030
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(1)
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(2)
- 大気海洋相互作用観測戦略 OASIS
- 西太平洋最強の海流を探る:第2回黒潮・隣接海域共同研究(CSK-2)~科学から社会の安定へ
- One Ocean Network for Deep Observation
- 日本海洋データセンターの運用
- 海洋状況表示システム「海しる」の効果的な運用・機能強化
- 分野横断シナジー創出型ウィンドファームの技術開発・推進
- 「海の次世代モビリティ」による沿岸・離島地域の海域の利活用・保全
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(1)
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(2)
- 日本沿岸の教育・研究施設-臨海実験所と水産実験所など-
- 国際連携による海洋秩序を目指した取組
- 情報収集と公開
- 国際連携による海洋調査とデータ公開