北極域の観測研究の推進

期間:2011年〜

機関:文部科学省(国立極地研究所・北海道大学・JAMSTECほか)

参考:https://www.nipr.ac.jp/arcs2/

 北極域は北半球の中でも特に温暖化の影響を大きく受ける脆弱な地域です。近年、北極域の大気や海洋の状況が、日本をはじめとする中緯度域の気候に大きな影響を及ぼしていることも明らかになってきています。日本では2010年6月に閣議決定された新成長戦略「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」、総合科学技術会議が2010 年12 月に取りまとめた「科学技術に関する基本政策について」の答申に対応して「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRENE)事業の一環として北極気候変動分野の研究「急変する北極気候システムおよびその全級的な影響の総合的解明」(2011〜2015)がオールジャパンで始まりました。その後、北極域研究推進プロジェクト(Arctic Challenge for Sustainability Project, ArCS:2015〜2019)、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II:2020〜2024)と自然科学に社会科学を融合した総合的なアプローチで研究を行い、北極域の様々な社会課題の解決にも資することを目指しています。観測やシミュレーションなどで得られたデータやアウトプットは北極域データアーカイブシステム(ADS)を通じて無料で広く公開されています。

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