北極域の観測研究の推進
北極域は北半球の中でも特に温暖化の影響を大きく受ける脆弱な地域です。近年、北極域の大気や海洋の状況が、日本をはじめとする中緯度域の気候に大きな影響を及ぼしていることも明らかになってきています。日本では2010年6月に閣議決定された新成長戦略「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」、総合科学技術会議が2010 年12 月に取りまとめた「科学技術に関する基本政策について」の答申に対応して「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRENE)事業の一環として北極気候変動分野の研究「急変する北極気候システムおよびその全級的な影響の総合的解明」(2011〜2015)がオールジャパンで始まりました。その後、北極域研究推進プロジェクト(Arctic Challenge for Sustainability Project, ArCS:2015〜2019)、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II:2020〜2024)と自然科学に社会科学を融合した総合的なアプローチで研究を行い、北極域の様々な社会課題の解決にも資することを目指しています。観測やシミュレーションなどで得られたデータやアウトプットは北極域データアーカイブシステム(ADS)を通じて無料で広く公開されています。
- 137 度定線観測
- GEBCO Seabed 2030
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(1)
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(2)
- 大気海洋相互作用観測戦略 OASIS
- 西太平洋最強の海流を探る:第2回黒潮・隣接海域共同研究(CSK-2)~科学から社会の安定へ
- One Ocean Network for Deep Observation
- 日本海洋データセンターの運用
- 海洋状況表示システム「海しる」の効果的な運用・機能強化
- 分野横断シナジー創出型ウィンドファームの技術開発・推進
- 「海の次世代モビリティ」による沿岸・離島地域の海域の利活用・保全
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(1)
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(2)
- 日本沿岸の教育・研究施設-臨海実験所と水産実験所など-
- 国際連携による海洋秩序を目指した取組
- 情報収集と公開
- 国際連携による海洋調査とデータ公開