One Ocean Network for Deep Observation

期間:2021年~2030年

リード機関:フランス海洋開発研究所 (IFREMER)

パートナー機関:国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)、欧州学際海底・水中観測所 (EMSO-ERIC)、海洋ネットワークカナダ(ONC)

参考:海洋科学の10年 Deep Observationのウェブページ
( https://oceandecade.org/ja/actions/one-ocean-network-for-deep-observation/ )

 深海は目に触れない場所であるにもかかわらず、人間の活動の影響を受け、環境や生態系への負荷が増大しています。未知の世界である深海を解明するためには、先端技術を活用した機器及び多様な科学分野の専門知識が必要となります。本プログラムでは、世界の海洋のさまざまな地点における観測施設や調査技術の開発を通して、深海科学の段階的な変化を提案します。深海生態系がどのように機能しているのか、気候変動や人間活動によってどのような影響を受けているのかを理解するのに役立つだけでなく、自然災害から人々を守ることにも貢献します。「深海観測戦略」(DOOS)、「深海スチュワードシップ・イニシアティブ」(DOSI)による「Challenger150」、「Smart Cables」、「全球海洋観測パートナーシップ」(POGO)、「全球海洋観測システム」の国際アルゴ計画等、関連する他の「10年」のイニシアティブとの相乗効果が期待されています。

〇日本の役割
 IFREMERが実施するニューカレドニア海洋公園海域において航海および現地での観測に主体的に参画し、独自の機器類を投入し、データ取得に挑戦しています。得られたデータを研究チーム内で共有するとともに現地に提供する予定です。

Antéa号でIfremer、JAMSTEC、IRDの研究者がニューカレドニアの海山を観測するための係留系を準備
JAMSTECで開発した、係留系に取り付ける観測機器(eDNA Sampler)