包括的海洋ごみ対策プロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」(2)
瀬戸内オーシャンズX
ごみは県や市町村を越えて移動することから、誰がどのように回収するのか、役割分担が曖昧になることがあります。また、各地域でのごみ対策は地域・個々人の取り組みに終始してしまうことも多く、自治体・企業・研究者などの間で分野を横断した取り組みが不足していました。
そこで、閉鎖性海域である瀬戸内海を囲む4 県(岡山・広島・愛媛・香川県)と日本財団が2020年12月に連携協定を締結し、包括的海洋ごみ対策プロジェクトを共同で実施していくことになりました。「調査研究」「企業・地域連携」「啓発・教育・行動」「政策形成」の4つを柱に、2025年までに瀬戸内海への新たな ごみの流入を 70%減らし、回収量を 10%以上増やすことで、瀬戸内海におけるごみの全体量を減少傾向に転じさせることを目指しています。
エビデンス・データに基づいた展開をするため、プロジェクト開始時には、ごみのホットスポットや発生源、年間の発生量・回収量などの現状を把握するための大模調査を実施。このデータを元に、離島や半島等、一般人によるアクセスが難しいエリアに堆積した多量のごみを効率的に一掃するための実証事業や、瀬戸内海でも多くみられるブイやフロート等の漁業系ごみの新たな管理手法の模索、プラスチック資 源の循環を促進する取り組み等を展開しています。
- 137 度定線観測
- GEBCO Seabed 2030
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(1)
- 海洋環境の衛星観測と観測データの公開(2)
- 大気海洋相互作用観測戦略 OASIS
- 西太平洋最強の海流を探る:第2回黒潮・隣接海域共同研究(CSK-2)~科学から社会の安定へ
- One Ocean Network for Deep Observation
- 日本海洋データセンターの運用
- 海洋状況表示システム「海しる」の効果的な運用・機能強化
- 分野横断シナジー創出型ウィンドファームの技術開発・推進
- 「海の次世代モビリティ」による沿岸・離島地域の海域の利活用・保全
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(1)
- 国際海洋環境情報センター(GODAC)における研究データの集積・発信と行動変容・海洋人材育成への取組み(2)
- 日本沿岸の教育・研究施設-臨海実験所と水産実験所など-
- 国際連携による海洋秩序を目指した取組
- 情報収集と公開
- 国際連携による海洋調査とデータ公開