海洋調査の推進(1)

海洋調査の戦略的取組

期間:1972年~(各層データが存在)

機関:内閣府、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省

参考:「JODC オンラインデータ提供システム(J-DOSS)」
( https://www.jodc.go.jp/jodcweb/JDOSS/index_j.html )

 関係各省は、我が国周辺海域における海洋調査を通じ、海洋権益確保の戦略的観点から我が国の海域の総合的管理に必要なものや境界画定交渉に資するものを含め、海底地形、資源の分布状況等に係る関連情報の充実に努めています(令和4年度の海洋調査実施件数:534件)(内閣府、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省)。具体的な戦略的取組は、測量船に搭載されたマルチビーム測深機による海底地形調査や音波探査装置による地殻構造調査等の実施(海上保安庁)、地球温暖化の進行に大きな影響を与える海洋の炭素循環や熱輸送過程の変動の把握を目的とした、北西太平洋域における長期的・継続的な海洋観測の実施(国土交通省)、水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)や気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)を用いて観測した、海面水温・海上風速・海氷密接度・海色等データの海上保安庁への提供(文部科学省)、「しずく」による海面水温・海上風速、「しきさい」による海面水温・海色、衛星全球降水マップ(GSMaP)による降水量、静止気象衛星「ひまわり」による海面水温・海色のデータの国内の海洋関連機関に対する提供(文部科学省)、海洋情報クリアリングハウス、JODC(日本海洋データセンター)オンラインデータ提供システム(J-DOSS)、海洋生物地理情報システム(OBIS)、全球地球観測システム(GEOSS)ポータル、データ統合・解析システム(DIAS)データ俯瞰・検索システム等のデータサイトへのデータ提供やシステム連携、定期的なデータの更新(文部科学省)、インテリジェントセンサEVSを用いた海洋粒子動態観測手法及びフロートへの実装に向けた開発(文部科学省)、政府間海洋学委員会(IOC)西太平洋小委員会(WESTPAC)傘下の北東アジア地域全球海洋観測システム(NEAR-GOOS)への参画と、海洋観測データ及び海洋解析の交換・共有(国土交通省)等があります。

無人探査機「かいこう」
(提供:JAMSTEC)