九州沿岸の海況予測と漁業支援

期間:2017年~

機関:九州大学応用力学研究所、長崎大学、福岡県、佐賀県、長崎県、JFEアドバンテック株式会社、いであ株式会社

参考:「DREAMS_D海況予報」(九州大学応用力学研究所)( https://dreams-d.riam.kyushu-u.ac.jp/vwp/ )

 日本の小型漁船沿岸漁業は、漁業資源の減少、燃料高騰、後継者不足等の問題を抱えています。沿岸漁業が陥っている閉塞的な状況を好転するため、水産庁委託事業「ICTを利用した漁業技術開発事業」では産官学民が連携し、ICTを利用した沿岸漁業のスマート化に取り組んでいます。
 これまで沿岸域は観測の空白地帯となっていましたが、漁業者による観測データを同化することにより高解像度化した海況予報モデルを開発しました。漁業者は、海況の予測結果をスマートフォン等のアプリで受信し、漁場決定や出漁判断に役立てることができます。漁場を「見える」化することで、燃油や労働時間の削減といった漁業の効率化にも貢献します。

漁業者向けスマートCTD(水温塩分センサー)
開発中の予測結果表示アプリ
水温・塩分・潮流の確認ができる。