バイオリソース

期間:2002年~

機関:文部科学省

参考:NBRPホームページ(文部科学省)( https://nbrp.jp/about/ )
JAMSTECホームページ, 「深海バイオリソース提供事業」(文部科学省)
( https://www.jamstec.go.jp/cebn/bioresource/j/ )

 バイオリソースとは、ライフサイエンス研究の基礎となる研究開発の材料としての動物・植物・微生物の系統・集団・組織・細胞・遺伝子材料など及びそれらの情報のことを指します。文部科学省では、ライフサイエンスの総合的な推進を図る観点から、2002年度より、国が戦略的に整備することが重要な実験動植物や微生物等のバイオリソースについて、体系的な収集・保存・提供等の体制整備を行うナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)を実施しています。NBRPでは、バイオリソースの質の向上を目指し、ゲノム情報等の解析、保存技術等の開発によるバイオリソースの付加価値向上により、時代の要請に応えたバイオリソースの整備を行っています。また、バイオリソースの所在情報等を提供する情報センターの機能を強化しています。海洋におけるバイオリソースとしては、深海バイオリソースが挙げられます。深海の極限環境に生息する微生物は、陸上の微生物とは異なる固有の生存戦略を有し、様々なイノベーションの源泉としての活躍が期待されますが、サンプルの入手が極めて困難なため、深海微生物の産業利用はほとんど進んでいません。国立研究開発法人海洋研究開発機構では、深海バイオリソースの産業利用の促進を目的とし、産業界や大学、研究機関と連携したオープンイノベーション体制を構築し、深海堆積物と深海微生物株の2つのリソースを外部提供する事業を行っています。(文部科学省)

D-アミノ酸を好んで増殖する深海微生物(Nautella属A04V株)
https://www.jamstec.go.jp/cebn/bioresource/j/