海から見た21世紀の国土ビジョン研究

期間:2016年〜

機関:NPO法人海ロマン21、佐賀大学海洋エネルギー研究センター、海洋深層水利用学会、一般社団法人国際海洋資源エネルギー利活用推進コンソーシアム
(Ocean Thermal Energy Conversion Association:GOSEA)

参考:海ロマン21ウェブサイト( http://ur21.net/ )、GOSEAウェブサイト( http://www.gosea.info/jp/

 「21 世紀は新しい海洋文明発展の時代である」との理念のもとに、人類共有の財産である海の多様性などに関する知識を究めその成果を広く普及啓発するために、海に関する研究者、教育者の支援や大きなポテンシャルを持つ海洋資源・エネルギーに関する調査研究活動を進めています。
 とくに、深刻な地球温暖化、気候変動への対策として豊富な海洋資源のひとつである海洋深層水を使って、表層海域の低温化による台風の減勢の可能性や表層海域への栄養塩供給による大気中の二酸化炭素吸収の促進効果の研究など海洋深層水の様々な活用方策について検討しています。
 また、冷温、清浄、冨栄養の特性を持つ海洋深層水を活用したクルマエビやカキなどの漁業養殖栽培などが軌道に乗りさらに拡大・多面的有効利用を図るとともに温度差発電の商用化を目指した“久米島モデル”が国際的にも注目を浴びています。
 さらに、海洋温度差発電技術を海外移転して、パラオやモーリシャスなど島嶼国の経済社会の発展に寄与することを目指した国際協力プロジェクトも進行しています。

久米島モデル

(沖縄県久米島町の ウェブサイトより)

海洋温度差発電の国際協力(フィジー共和国の技術者が久米島の実証施設を視察)

(沖縄県久米島町のウェブサイトより)

海洋深層水による表層海域の低温化の数値 シミュレーション (100 ㎞メッシュ内の水深 20m 層の水温低下(5 地点平均))