海洋環境細菌を対象とした
マリンバイオテクノロジー(2)

駿河湾の生物資源の多様性を大規模ゲノム解析によって明らかにする

期間:2020年~

機関:早稲田大学先進理工学部生命医科学専攻、マリンオープンイノベーション機構、静岡県/水産・海洋技術研究所、産総研-早稲田CBBD-OIL、東京農工大学大学院工学府生命工学専攻

参考:早稲田大学大学院先進理工学研究科 生命医科学専攻 生命分子工学研究室(竹山研究室)( http://www.takeyama-lab.sci.waseda.ac.jp/ )

 日本でもっとも深い湾として有名な駿河湾は、豊かな漁場としても知られています。我々は、駿河湾が有する多様な生態系を、ゲノム情報をもとに明らかにすることを目指し、メタゲノム、シングルセルゲノム、環境DNA などを対象とした大規模解析を実施してきました。駿河湾の複数の地点、水深、季節から海水を採取して配列ビッグデータを取得することにより、魚類から細菌、ウイルスに至るまでの多様な生物の多様性を明らかにしました。また、種々の細菌・ウイルス系統の時空間的な局在や変動を明らかにし、海洋環境の変化に伴う生態系の動的な変化を、大規模ゲノム解析によって検出できることを明らかにしています。